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128 1/5 sage 2009/02/28(土) 22:08:06 ID:+BuEMFrL0
洒落コワはここでいいのか?
何年か前にあった怖い話を投下する。

そん時は俺は地方大学の学生で、同じ科の連中とグループでよく遊んでた。
たまに混ざる奴もいて、男4~6人で女4人。
一人暮らしの奴の部屋で集まって飲んでると、よく怪談したがる女の子がいた。
決まって嫌な顔する子も居て、Aとする。
こっちの子が俺とかなり仲良かった。

怪談好きな方をBとするが、Bも別に電波とかじゃなくて、
怪談も体験談はなくて、それこそこのスレで面白い話を仕込んできてんじゃないか、
みたいな怖い話をする子で、本当は幽霊とか信じてなさそうだった。

むしろAの方が「見えるんだ」と言ってて、AはいつもBを避けてる感じだった。
2人で遊ぶとかは絶対ないし、グループでも距離を開けたがってる雰囲気で、
俺とあと一人、Aの「見える」を聞いて信じてる奴(Cとする)は、
本当に霊感があったら遊びで怪談するなんて嫌なのかもしれない、と思ってた。

129 2/5 sage 2009/02/28(土) 22:09:37 ID:+BuEMFrL0
ある日、Bと仲のいい男の一人が、恐怖スポットの話を仕入れてきてた。
車で30分くらいで行ける場所にあるそうで、Bも他の連中も面白がって、
その場で肝だめしツアー決定。

来てない他の連中も呼び出そうってことになって、俺はAに電話した。
俺自身は行く気だったけどAは来ないだろうな、と思い、
「これから~~の辺りに行くってことになったんだ。ただ、肝試しだし他にも来ない奴いると思うし」
と言った。そしたら、Aは遮るように
「それって、何か大きな空き家のこと?その辺りで肝試しって」
「あ、そう。その家の裏に何かあるらしいから」
「………よした方が良くない?ってか、やめなよ。誰かの家で飲んで怪談したらいいじゃん、わざわざ行かなくても」
よりによってAに怪談話を進められて少し驚いたが、仲間たちは既にノリノリで準備中。
「いや……みんな行く気だし。Aは気が進まないなら、今回は外していいと思うけど」
するとAは少し黙って、
「………Bは行くの?」
「行くよ。一番、やる気満々だし」
「……そうなんだ……じゃ、私も行くから、ちょっと待ってて」
たまげたことに、Aは本当に来てBと一緒に車に乗った。
結局これない奴も居て、総勢6人で、一台(ワゴン)に乗って出発した。

Bは少しKYなとこがあって、Aに距離置かれてるのもあんまり解ってないっぽく、
車中で初めは面白そうにお喋りし続けてたが、すぐに欠伸をし始めた。
「バイトとかで疲れてんのかなー。眠い~」
 眠そうに呟くBに、Aが
「寝てなよ。着いたら起こしたげる」
「ありがと。ごめん、少しだけ寝る」
Bは運転してる奴に断ってうとうとし始め、Aは黙って窓の外を見てた。

130 3/5 sage 2009/02/28(土) 22:12:26 ID:+BuEMFrL0
で。着いたときもBは起きなくて、もはや完全に熟睡。てか爆睡。
「寝かしとく?」って俺らが顔を見合わせたら、Aが
「連れてくね。後で怒るよ、置いてったら」
ってBを担ぎ起こして、強引に車から出したんだよ。
仕方ないからCが背負ってやったんだけど、AはBの手を掴んでて、
他の車の奴らが降りてきたら、一番先頭に立って歩いてった。

そこにあった古い家は、普通に不気味な空き家で、皆は結構もりあがって、
「うわー」とか言ってた。Bは起きないまま。AはBの手を掴んだまま。
いよいよ本番で、家の後ろに回ったら、何かぽつんと古井戸みたいなもんがあった。
近寄ってのぞいて見ると、乾いた井戸の中に、ちっちゃな和式の人形の家みたいなもんが見えた。
「何だー?」って一人が身を乗り出したのと、Aが
「さがってっ!」て叫んだのが同時だった。
覗いた奴がびびって身体ひっこめた、そのすぐ後に、
「カシャ……」だか「ズシャ……」だか、何か金属っぽいような小さな音がした。
「下がって!下がって!こっち来てっ!」
Aが喚き出すまでもなく、もう何か、すごい嫌な感じが一杯だった。
カシャカシャ、ガシャズシャ、て変なジャリジャリした音が、
しかもどんどん増えながら来るんだよ。
その訳解らん井戸の中から、
こ っ ち に む か っ て 。

もう逃げたいのに身体が動かなくて、横見たらやっぱり仲間がへたってるし、
音は近づいてきて、姿は見えないけど絶対に何か居たと思う。
「俺君、もっとこっち来て!!!!」
Aが怒鳴りながら俺の手を掴んで、何かを掴ませた。
俺が掴んだのを見たAは、今度は少し横でヘタってる奴を必死で引っ張って、
また何かをつかませてる。
てか。よく見たら、俺が掴んでるのはBの右足。さっきの奴が掴んだのはBの左手。
Bの右手はAが掴んでる。Cは相変わらずBをおぶってる。AはBから手を離さずに
必死に他の仲間を引っ張り寄せてた。


131 4/5 sage 2009/02/28(土) 22:15:58 ID:+BuEMFrL0
その後のことは、色々とよく解らなかった。
ただハッキリ覚えてるのは、気がついたら、目の前に何かがいたこと。
白いんだかグレーなんだか透明なんだか、煙なんだか人影なんだか、何か良く解らない「何か」が俺らの前に居た。
ちょうどその辺りから、ガシャガシャガシャガシャガシャ、ズシャズシャズシャズシャズシャ、みたいな金属音が耳一杯に響いてきてた。
いや、こう書くとその煙みたいなもんが金属音立ててたみたいだけど、そうじゃなかった。
俺らは「煙か人影みたいなもん」の背中を見てて、それが「見えない金属音の奴」とぶつかり合って止めてるんだって、そういう光景だった。

「俺君、C君、動ける?逃げよ!!速く逃げようよ!」
Aが叫んで、俺らは必死で身体を動かして車へ向かって、何とか乗り込んで逃げ出した。
Cがハンドルを握る車の中で俺が振り返ったとき、もう何も見えなかったけど、金属音だけは結構長いこと耳に残ってた。

その後。結局帰り着くまで熟睡こいてたBに「何も出なかったから起こさなかった」と
説明して帰らせた後、皆で震えながら明け方まで飲んだ。

数日後にAを捕まえて経緯を聞いたら、げんなりした顔でいろいろ教えてくれた。
あの古井戸がマジで危ない本物だったのは予想通り。
「家の正面に居る分には大丈夫だけど、裏に回って井戸まで見たらダメ」
だそうだった。
問題は俺らを助けてくれた妙な影なんだけど、Aは凄い嫌な顔で、
「あれはBの……何ていうか、ついてるものなの」と言った。
AがBを避けてたのは、嫌いだからじゃないそうだった。
ただ、Bに纏わりついてるものがいて、それが凄く強くて薄気味悪いものだったんだと。
で、初めはBに取りついてる霊か、と考えたがどうしても違和感があって。
ある日、Bから出てくる『それ』を見て、不意に気づいたんだそうだ。
『それ』は『Bの中』にいるんだと。
「……Bがあれのいる世界に繋がってて出入り口になってるのか、それともB自体があれの棲む場所なのか、どっちかだと思う」
Aもよくは解らないようで、とにかくそれはBから出てきてまた戻っていくんだと言っていた。他の霊的なものは全部Bを避けるそうで、多分あれのせいで近寄れないんだとも。


132 5/5 sage 2009/02/28(土) 22:18:40 ID:+BuEMFrL0
「あれは私たちを守ったんじゃないし、Bのことも大事だとかじゃないと思う。ただ、ドアとか家が壊れたら困るでしょ。だから」
何とかした方がいいのか、と思っても、Bは本気では霊を信じていないようだったし、普通の霊じゃないから払えるとも思えなかった。
だから放っておいたけど、自分は近寄りたくなかったんだ、とAは言った。
ただ、『それ』がBを深刻な危険から守っているのは知っていた。
そして、あの日俺らが本当に危ない場所に行くと感じて、止められないならBの中に居る『それ』に守ってもらうしかない、と考えてついてきたのだという。
「あれが守るのはBだけだからね。少しでも離れたら、井戸から来てた方に憑かれて人生終わってたよ。俺君も、他の皆も」
言われて背筋が寒くなったのを紛らそうとして、
「……でも、何だろうな?Bについてるのって。結構よくないか?結局守ってくれるんなら」
そう言ったら、Aは羨むような蔑むような複雑な眼を向けてきた。
「あのね俺君。お腹に住みついた寄生虫が孵化するまでは守ってくれるって言ったら、
それって嬉しい?」
「……」
……何となく、言いたいことが解った。
Bに巣くってるモノは、とにかく自分だけの都合でBの中に居座ったり顔を出したり
するわけで、ひょっとしたらBから何かを奪ってるのかもしれないわけで。
いつか自分の都合でBをぶち破って出て行ったりするかもしれないわけで、
その時には周りにも影響するかもしれないわけで、しかもBは本気で何ひとつ全く気づいていないわけで。
「放っとくしかないんだよね」
そう言ってAはため息をついた。
「井戸から出てきた方も、凄かった。神様が最悪の状態になったみたいな感じだった。
並みの霊能者とかじゃ負けちゃうだろうって思うくらいの奴だった。
あんなのと渡り合える、Bの『あれ』も、どうせ何やってもどうもできない」


133 6/5 sage 2009/02/28(土) 22:19:22 ID:+BuEMFrL0
収まりきらなかったorz

それから時間が経って、俺もAもBも社会人。
ふと思い出したんで、投下しました。
ちなみに、理由はBから連絡あったから。
結婚した上に子供も生まれて元気にやってるそうです。
Aに電話してそう言ったら、
「Bが寿命になるまで、あれが大人しくしててくれたら、それが一番いいよね」
と言ってたところからして、Aは、Bが今もあれを背負ってると確信してるようです。

普通の霊と違う、そして人間の『中』に居る『何か』って、
何なんでしょうね?いや、井戸の底のミニハウスから来た金属音も気になりますが。
どっちでもいいんで、誰か心当たりでもあったら、教えて下さい。
長文すみません。以上です。


571 128 sage 2009/03/09(月) 21:21:31 ID:kbdf71FY0
上で井戸の底のミニハウスと、知り合いの中に住んでるモノの話を
書いた者です。
タイミングの悪いときに書いたようで、残念でした。
おまけに、その後アクセス規制に巻き込まれたorz
オカ板に何か知ってる人でもいないかな、と考えたのですが。

余談ですが、Bは怪談と共に時々、
「本当の霊体験がしてみたい!一度もないんだよね」
と言っていました。
上の話の前後にも肝試しやらコックリさん系の遊びやらを試してみていた
ようですが、全敗らしかったです。

後にAが言ったところでは、
「無理だと思うよ。アレはB本人には見えないようになってるみたいだし、
 他の霊は、霊感のあるなし以前に、全く何もBに近づかないから。
 井戸のあの音はちょっと並じゃなかったから、近づこうとしたんだろうけど。
 だからBのアレも、Bを眠らせて全力でやったんじゃないのかな。これは想像だけど」
そう言えば、あの夜はAがあんだけ叫んだのにBは眼を覚ます気配もなかったな、
と思いました。

なお俺は、それより前にBが雑談で、
「家で一人でコックリさん(みたいな何か心霊系の遊び)したけど、反応ないし、眠くなってそのまま昼寝しちゃった。あーゆーのって中々、成功しないね」
と言うのを聞いた記憶があります。
……いや、成功してたんだったりして……というか、だとしたら、
その時は何が来てたんだか……


588 スレ208の128 sage 2009/05/05(火) 22:23:28 ID:+2c9Ghac0
スレ208で、井戸の底のミニハウスと女友達Bに住み着いてるモノの
話を書いたものです。
まとめサイトに載せて貰った様なので、説明を省きます。

実は学生時代の話はもう一つあり、それについて最近わかったことがあって
話がまとまったんで、投下させて下さい。
こっちは井戸の一件同様、俺の直接体験が入って来ます。

Bの学生時代の元彼Eの話は前に書いた。
Eは俺らの遊び仲間じゃなかったんで、井戸の一件には絡んでない。
Bとは卒業直前あたりで就職のことで行き違って別れたと聞いてる。
ひょっとしたら今も、Bを出入りしてるものの存在は知らないかもしれない。

学生時代、Eから貰った指輪をBが仲間内で披露してたことがあった。
金銀組み合わせの指輪で、仲間内の女子の言では結構いいものらしかったが、
Aが凄い微妙な様子だった。
井戸の一件の後だったので、俺は後でこそっと「あの指輪なんかある?」と
Aに聞きました。
「……うん……まずいかも。でも、どうしよう。俺くん、お祓いできる人とか
 知らないよね?」
俺はAの他に「みえるひと」の本物は1人も知らなかったので、そう言うと、
Aは閉口した様子で。
Aは、自分がみえるひとだが、経験則で危ないものを避けてきただけで、
霊能者などの知り合いはいないらしいです。
「……それに、Bも貸してくれないよね……お祓いとかするところに
 B本人連れて行ったら、まずBのアレと揉めるかもしれないし……」
かと言って、指輪が霊的に危ないなどといったら、Bのことだから
それこそ面白がって肌身離さず持ち歩くのが、俺にも想像できた。
「……ま、Bはアレがいるから大丈夫なんじゃん?」
と俺は言ったが、Aは複雑な顔で「ん……ていうか……ちょっとね……」と
言い、それで会話は終わりました。


589 スレ208の128 sage 2009/05/05(火) 22:24:52 ID:+2c9Ghac0
次の日、大学内でAが事故って怪我した。
捨ててあった何かのガラスでサックリ切ったとかで大学の保健管理センターへ
運ばれたAは、その時一緒に居た同じ科の奴に、自分の荷物は最寄の講義室に
置いといてくれ、後で取りに行くから、と言ったらしい。
で、事故の後にそいつと俺が出くわして話した。
財布とか貴重品はさすがに放置じゃまずくないか?と言うことになり、
俺が預かっといてやるってことにした。

講義室に行くと、誰もいなくてAの鞄がぽんと椅子の上においてあった。
見覚えはあったが、他の奴のだったらまずいし、失礼して中を開けて、
何か氏名の解るものを確認しようとした。

そしたら。
財布の入ったポケットの中に、一緒に、小さなビニール袋に入った指輪が見えた。
前日、Bが皆に見せまくってたのとそっくりのが。
え、何で?これBの指輪か?どうしてAが?と思ったが、
単に同じもの買ったのかもしれないし、まあひょっとしたら、Aが思い切って
無断拝借してお祓いに持ち込むつもりだったのかもしれないとも考え、
とにかく財布の中の免許証を確認して、鞄を持って
部屋を出ようとしたら、後ろから「にゃー」って声がした。
振り向いたら、窓枠のとこに灰色っぽい猫がいた。
にゃあ、ってもう一度鳴いた猫がひょいっと窓から外へ下りてから少しして、
気がついた。


590 スレ208の128 sage 2009/05/05(火) 22:25:56 ID:+2c9Ghac0
……さっき居なかったよな?猫。それでここ、4階だよな?外に木の枝とかあったっけ?
慌てて鞄を置いて窓に駆け寄って見ると、窓の外には何もない。
木の枝が張り出してもいないし、建物の外側のどこにも猫はいないし、
勿論落ちて死んでたりもしない。
……4階位なら飛び降りて逃げられるモンなのか?と思いつつ戻ってAの鞄を手に持って、
仰天した。絶対さっきまでなかった派手な裂き傷が鞄についてた。
駄目押しにもう一度、足元で「にゃー」って声がするに至って、ようやく俺は、
Aがしきりに気にしてた例の指輪が俺の持ってる鞄の中にあるんだ、という事実に
気がついた。
「………」
ぞく、と背筋が寒くなったところへ、また「にゃー」さらにガリッて音が続いた。
見下ろすと、俺の靴ヒモが結び目のとこで何箇所か裂けてた。もちろん猫は居ない。
にゃー。にゃー。にゃー。
かなりの至近距離に聞こえるその声は、何だか段々と嫌な感じになってきてた。
冷や汗をかき始めた俺の周りをうろうろしてた鳴き声に、ぼそっと暗い感じの
人間の声が重なった。
『……なんか、死んじゃえ。死ねばいいのに』
エコーをかけたような変な声だった。
「……!」
硬直した俺は、咄嗟に大急ぎで携帯電話を出して、速攻で電話をかけた。
プルル、プルル、と呼び出し音が鳴る間も、足元で見えない猫が鳴いてた。
靴や鞄がカリカリ音を立てて、ちらっと見下ろすと床にも何だか、
傷が増えてきてるような気がした。
ガリッと衝撃があって足首に痛みが走ったのと同時くらいに、電話が繋がった。
『はーい、もしもしー?』
「Bか!?あのさ、俺だけど、えっとAのこと聞いた?」
有難いことに、Bは学内にいた。急いでAの怪我の件を説明し、
荷物を預かってくれと頼むと、Bは快諾した。
電話を切った俺は、Aの鞄を持ってダッシュしてBと待ち合わせた場所へ向かった。
エンドレスに足元から聞こえる猫の鳴き声に混ざって、ぽそ、ぽそ、と
『死んじゃえ』とか『死ねばいい』とか呟く女の声がし続けた。


591 スレ208の128 sage 2009/05/05(火) 22:27:08 ID:+2c9Ghac0
建物を出たあたりで、しゅっ、と足の間を通り抜けるような感触がして、
足がもつれて思いっきりこけて、止めてあった自転車に突っ込んだ。
「うわー俺君!?大丈夫?」
待ち合わせしてた自販機の所から、大声で言いながらBが駆け寄ってきた。
「俺君、手!それに足も血が出てんじゃん!」
Bが騒ぎながら俺に手を貸してくれ、荷物を持ってくれて、気がついたら
猫の声も変な女の声もしなくなってた。

ただ、後で確認したら、やっぱり足の傷は自転車の金具で切ったんじゃなく
爪で引っかかれた傷でした。

Aの怪我もそれほど酷くはなく、A鞄の中にあった指輪は、AがBから
借りたものでした。
同じようなのがどうしても欲しいから、お店で見せて「こう言うのが欲しい」と
言うのに見本にしたい、と言って借りたそうで。
ただ、俺が鞄をBに預けた話をすると、Aは「……あ、そう」と
言ったきりで、猫と女の声についても何も説明してくれなかった。


592 スレ208の128 sage 2009/05/05(火) 22:28:16 ID:+2c9Ghac0
……今になって俺がこの話を思い出したのは、最近AがB宅を訪問したときの
件があったからでした。
Bの部屋の話、白い衣装と神社の一件の話を聞き、
「Bの中にいるものは、Bを守るだけで、悪霊退治をするわけではない。
周囲の人がとばっちりを受けても祟られても、Bが無事なら何もしてくれない」
と言うことを知って急に気になったのが、この一件だった。
俺はこの後、Bと指輪の話をしたことがある。
Bはその時、Aから返却されたその指輪をはめてた。
「Aが同じようなの欲しがってたけど、見つからなかったんだよね。あれ、Eが
 親戚の子に選んで買ってきてもらったんだって」
で。
Eに指輪を選んでくれた、その女の子が、Eの在学中に亡くなってるんだ。
Eが葬儀に出たと言っていたのは、確か、この一件の少し後だった。
当時は、俺が女の声を聞いたときには生きてたわけだから無関係だと思ってた。
あの一件は、Bの手元に指輪が戻ってBには何も起こらなかった事で
片付いたつもりでいた。

でも、今考えてみるとどうしても気になって、先日、改めてAに聞いてみた。
Aは物凄く迷ってたが、やっぱり黙ってるのがしんどかったようで、
しつこく聞いたら最後には話してくれた。
クロだった。
「……その親戚の子、Eが好きだったんだと思うよ。どこで呪いの方法を
見つけたのか知らないけど、実際に猫を殺して本格的に呪いかけるくらい、
Bが憎かったんじゃないかな」
俺が聞いたのは、やっぱりその子の声らしかった。Eから指輪を貰う女に対して、
死んじゃえ、と呟いて猫を殺した時の声なんだろう、と俺は思った。


593 スレ208の128 sage 2009/05/05(火) 22:29:01 ID:+2c9Ghac0
そしてAが心配してたのは、Bが呪われることじゃなかった。
Bの中にいるものの性質をかなり正確に把握してたAは、動物を殺して形を整えて
行われた呪いの、「返り」を気にしてたんだった。
「……私も俺君も大怪我じゃなかったでしょ?呪い自体には、人を殺すような力は
無かったんだと思う。だけど」
Bにはアレが居たから。
Bをターゲットに真っ直ぐ飛ばされたものを、アレが真っ直ぐ打ち返したときに、
「加速がついちゃった」んだと、思う……

Aは、それ以外は何も言わなかった。
多分、当時のAは、指輪をどこか霊能者のところへ持ち込んで、
呪いを外してもらおうと考えてたんだと思う。
正直、Aと話してから、少し気持ちの整理がつかなくて、混乱してる。
俺がBを呼んでAの鞄を渡さなかったら、Eの親戚の子は死ななかったんだろうか。
BにAの鞄を預けたと言ったとき、Aが取り戻そうとしなかったのは、
もう間に合わないと思ったのか、怪我して怖くなったのか、俺は解らない。
いずれにせよ、もう何年も前の話だ。

Bは何も悪くないんだろう。普通に彼氏から貰った指輪を喜んでただけで。
少し大雑把だけどイイ子で、同じものを探すのに貸してと言ったAに
快く指輪を貸し出してくれるような奴だったわけで。
でも、俺が悪いんだとも思いたくない。
Aも俺も巻き込まれただけじゃないか、って気持ちが消えない。
同時に、猫を殺して呪いをかけた女の子は確かにゾッとするけど、
相手がBでなかったら、死人は出なかった話だったんだと思わずに居られない。
Aが複雑な顔で「何もできないんだよね」って繰り返す気持ちが初めてまともに
解った気がした。
吐き出させてもらってすまない。
以上です。


627 本当にあった怖い名無し 2009/05/06(水) 02:00:25 ID:/BpHtbfi0
もう二年くらい前の話
昼過ぎ頃自宅のベットでゴロゴロしながら
携帯のサイトでで怖い話を読んでたんだ
数はそんなないけど結構読み応えがあってそれなりに楽しめた
そんで一通り読み終わって眠くなってきたから寝ようと思ったんだけど

なんか部屋の空気がおかしい
なんかどんよりしてるというか、重たいというか
それでも眠気には勝てなくてうとうとーとし出したら
いきなり体が押え付けられた感じになって動けなくなったんだ
その時初めて金縛りってやつを体験した
あれ本当に動けないんだね
それで「ヤバイヤバイ怖い怖い」とか考えてたら

グラングランと小さい手で頭揺さぶられた
多分複数
頭揺らすと同時に「あそぼーあそぼー」
って楽しそうな声で呼びかけてくる
それに加えて部屋の中を走り回る音
あぁ・・もうダメだって思ったとき
さっきまで「あそぼー」って頭揺らしてたのがピタッて止まって
耳元で一言
「ねえ死ぬの?」

そこからまったく記憶無くて
気づいたら夜中だった
母曰く起こしても死んだように寝てて起きなかったそうです
うそみたいな本当の話
632 本当にあった怖い名無し sage 2009/05/06(水) 03:32:15 ID:kKYDGKxq0
古い墓石や建築物、石像の台座や首の部分なんかをよく調べてみると
たまーに接合部の隙間なんかから紐とか布の一部がはみ出てたりする
特に裏側とか普段影になってる部分なんかにあるから探してみな
多分何人かは見たことあると思うし触ってみた事もあるんじゃないかな?

もし運良く見つけたらそれをよく観察して見るといいと思う
多くはくすんだ茶色だったり肌色っぽい色のが多いんだけど
たまーに白だったり赤だったり黒だったり色が鮮明なのがある
もちろん中にはそこに何故布とか糸とか挟まってるのか
よく分からない事があるけどそれは些細なことなんで気にしない
重要なのはそれを引っ張ってみる事だゆっくり慎重に

多くの人は焦って引っ張ったりゴミと思って除去しようとするから
すぐにぶちって千切れてしまうんだけどそうじゃない
ゆっくりゆっくり引っ張っていくと千切れずに引っ張り続けられる
そして上手く終点まで引っ張ると多分先が湿っててちょっと生臭い
最後まで引っ張れちゃえばそれが凄く長いものである事が分かるはず
それが何であるかと聞かれても実際のところよく分からない
ただ一度その楽しさに気付くと色々なところで発見できるようになるよ

でもあまり嵌ると幻覚を見るようになるから気をつけた方がいい
どんな幻覚かと言うと、その紐や布が人の体からも見える様になってしまう


633 本当にあった怖い名無し sage 2009/05/06(水) 04:02:50 ID:4jeKFsClO
先日友人が死んだ。自殺だった。

自殺する数日前からPCにメールが毎日来ていた。運悪く海外出張で日本を離れていて携帯を確認出来ていなかったから返事が出来ずにいた。
訃報を聞いてから何気なく再度メールに目を通した。

1日目
最近夜寝付きが悪くて。そっちは仕事どうよ?

2日目
酔っ払っても眠気がこなくて参るよ。何かいい方法ないかね?w

3日目
海が見たくなったなぁ。もう何年も行ってないから。近々行こうかと思ってるんだ。

4日目
波の音とかって何か不思議だよな。聞いてると落ち着くっていうか。

5日目
来年の今頃にはどんな世の中になってるんだろうな。まぁオレには関係ないけどねw


5日目が最後のメールとなった。次の日にアイツは死んだから。
たわいない内容のメールだと思っていた。でも、これはアイツなりのメッセージだったんだ。気付いて欲しかったんだ。この5通のメールに込められた意味に気付いたオレは、メールを確認できなかった自分を激しく責めた。

さいきん~
よっぱらっても~
うみが~
なみの~
らいねんの~


711 本当にあった怖い名無し 2009/05/06(水) 18:59:31 ID:prHMy1U00

1915年に北海道留萌苫前村で起きたヒグマによる連続大量殺人事件です。
当時は開拓民と呼ばれる人たちが村を興し農業や狩猟に従事していました。
そこへ・・・。

【11月中旬、熊出現!】
大柄な熊が現れ、農家にあるとうもろこしを食べはじめた。
見つけた村人が4人の猟師を呼び、熊に発砲して命中させる。
熊は血痕を残して逃走した。仕留めることはできなかったが、
これで熊も懲りただろうと村人は判断した。

【12月9日、熊、民家を襲う】
冬季の備えもあって男たちは農作業に精を出していた。
そこに再びとうもろこしを狙って「太田邸」に熊が現れる。
熊は家屋の壁を体当たりで突き破って内部に侵入した。
不幸にもその時太田邸にいたのは、安陪まゆという女性とまゆに
預けられていた蓮見幹雄という子供だけだった。
熊は幹雄の首を爪で切り裂き、さらに頭に噛みついて即死させた。
まゆは薪を熊に投げつけて抵抗したが結局捕まり、そのまま家の外
へひきずられていった。
太田邸には幹雄の惨い死体と飛び散った血痕が残るのみだった。

昼食をとりに太田邸に戻ってきた寄宿人、長松要吉が惨状を発見、
ただちに村人たちに報告する。
村人たちは太田邸から少し離れたところにある「明景邸」に集まり
警察への通報や熊への対策を練った。


712 本当にあった怖い名無し 2009/05/06(水) 19:00:26 ID:prHMy1U00
【12月10日、村の男たち、熊に出し抜かれる】

明景邸に集まっていたうちの明景安太郎と斉藤石五郎、両二名は
家長として、それぞれ警察への通報や熊を殺すための人手を
集めるために明景邸を出た。
残る男たちは行方不明となったまゆを捜すために森に入った。
そして150mほどの地点で熊と遭遇。
しかしながら遭遇と同時に熊が突っ込んできたために
即座には対応できず、また銃の手入れも万全ではなかったため、
効果的な反撃はできず散り散りにさせられるが一発だけ発砲する。
発砲にひるんだ熊が逃走したため、捜索を再開。
途中で雪に埋められかけたまゆの頭部と足を発見する。
まゆの遺体の一部が雪に埋められた理由は熊が保存食として
あとで役立てるためだと思われた。

村人たちはまゆの遺体を太田邸に運びこみ、そこで熊を待ち構えることにした。
自分の獲物を奪われたら取り戻そうとする熊の習性を考えての
作戦だった。村人たちの予想通り、夜の8時に太田邸に熊が突入
し襲いかかってきた。
予想していたにも関わらず熊の勢いに押され、現場はパニックに
なった。かろうじて銃で反撃したが弾は外れ、またも熊は逃走して姿を消す。
熊に逃げられてしまった村人たちは今から明景邸に集合して
再度策を練ろうと考えた。

だが、熊はただ逃げたのではなくそのまま明景邸に
先回りしていたのだった。


713 本当にあった怖い名無し 2009/05/06(水) 19:01:46 ID:prHMy1U00
【明景邸での新たな惨劇】

その時の明景邸には、太田邸での惨劇を聞いた女子供が避難していた。
長松要吉を除いた男たちは太田邸にて熊を仕留めるべく
出払ってしまっていた。

熊は窓を破って明景邸に突入、そのまま囲炉裏の大鍋に
ぶつかって明りは消え部屋は真っ暗になる。
妻の太田ヤヨは逃げようとしたが、そこに次男の勇次郎が
しがみついた。そこへ熊が襲いかかり、ヤヨが背中におんぶ
していた梅吉に噛みついた。さらにヤヨも頭を噛みつかれる。
女たちを守るべき長松要吉はそれを見て戸口に向かって逃走、
熊は、飛び出した長松要吉に注目したため、その隙にヤヨは
勇次郎と梅吉を連れて明景邸から脱出することに成功した。
長松要吉はとっさに物陰に隠れようとしたが追いつかれて、
爪の一撃を食らい負傷。
要吉の悲鳴を聞いた熊は、部屋を見渡し標的を変えた。
他にもまだ女子供がこの家にいたのだ。
熊は明景家の三男である金蔵と斉藤家の四男である春義を殴り殺し、
さらに斉藤家の三男である巌に噛みつき床に叩きつけて致命傷を与えた。
それを見た母親の斉藤タケは悲鳴を上げた。その悲鳴でタケに
気づいた熊は彼女を捕らえ上半身から食い始めた。

悲しいことにタケは熊に対して、お腹に子供がいるからやめてくれるように
頼んでいたらしい。もちろん熊に通じるはずも無かった。


714 本当にあった怖い名無し 2009/05/06(水) 19:04:18 ID:prHMy1U00
【遅すぎた援軍】

明景邸に帰路をとっていた男たちは、明景邸から逃げ出した
ヤヨたちと合流。明景邸で今起こっている惨状を認識する。
さらに間一髪で逃げ延びた要吉も保護し明景邸を包囲する。
だが明景邸は暗闇で突入はためらわれ、村人たちはタケのうめき声と
タケの肉を咀嚼する音を聞かされることになる。
たまらず男の一人が空砲を放つと、熊は家から出てきた。

だがその男が邪魔で村人は熊に発砲できず、熊はそのまま逃げてしまった。
たいまつを頼りに明景邸に入った村人たちは地獄を目にすることになった。

子供たちの無残な死体、タケもお腹の胎児を引きずり
出されており助からなかった。
だがタケの長男力蔵と長女ヒサノは惨劇の中でも声を出さずに
じっとしていたので熊の注意を引かず助かった。

・・・結果としてわずか二日間のうちに胎児を含めた
7人の人命が一匹の熊に奪われてしまった。
また、頭を噛みつかれた梅吉もその後遺症に苦しんだ挙句、
二年後に死亡することになる。

負傷者はさらに離れた辻邸に移され、男たちは分教場に移動した。
そして村に戻ってきて惨状を聞いた明景安太郎は熊殺しの専門家
の家に足を運び、今、村を襲っている熊の話をした。
話を聞いた熊殺しの山本兵吉はその熊の手口から、
そいつはかつて近辺で女性3名を殺害し「袈裟懸け」と
あだ名された人食い熊かもしれないと話した。


715 本当にあった怖い名無し 2009/05/06(水) 19:14:25 ID:prHMy1U00
【12月11日、袈裟懸け許すまじ】
自分たちの留守の間に妻や子供たちを殺された明景安太郎と
斉藤石五郎の怒りと哀しみは凄まじく自らの手による復讐を決意。
彼らは「袈裟懸け」討伐隊を組織して明景邸の屋根裏で
待ち伏せした。だが、この日、結局「袈裟懸け」は現れなかった。

【12月12日、待ち伏せ】
警察から派遣された新たな増援が明景安太郎らと合流。
「袈裟懸け」を逃がさないために村の各所を固めることになった。
また、熊をおびきよせて復讐を果たすために、明景安太郎らは、
自分の家族の遺体をおとりに使うことを決意、熊殺しの山本兵吉
をはじめとする有志6人が遺体の周囲に隠れ待ち伏せした。
狙い通り「袈裟懸け」は現れたが、殺気に感づいたのか
遺体に近寄ろうとせず、また逃げられてしまう。

【12月13日、袈裟懸け、暴走する】
増援合流の結果、手持ちの銃は合計で60丁にもなり、
袈裟懸けの運命もこれまでかと思えた。
一方、「袈裟懸け」は空腹と傷の痛みからかこれまでの
慎重さを失っており、この日は無人の民家を狙って次々と
押し入っては部屋を荒らしまわっていた。
被害にあった家は8軒。女性の枕に異常に執着する痕跡が
あったため、熊殺しの兵吉は、標的が非力な女性を狙う
「袈裟懸け」である確信を強めた。

そして橋を固めていた警官隊のところに「袈裟懸け」が出現。
しかしながら時刻は夕闇で確認しにくく、警官が誤射を防ぐために
言葉で警告した後、発砲。
だが、狙いは外れ「袈裟懸け」をまたも逃がすことになる。


716 本当にあった怖い名無し 2009/05/06(水) 19:22:31 ID:prHMy1U00
【12月14日、悪夢の終わり】
「袈裟懸け」の血痕と足跡を警官隊が発見、追跡に入る。
熊殺しの兵吉は、利口な「袈裟懸け」にこの動きを気取られ、
再び逃げられてしまうことを恐れていたため、単独で追跡を開始した。

そして兵吉は「袈裟懸け」をついに捕捉する。「袈裟懸け」は木につかまり
体を休めていた。意識は警官隊に向けられ兵吉には気づいていなかった。
すかさず兵吉が発砲。一発目は「袈裟懸け」の心臓を、二発目は頭部を
撃ち抜き、「袈裟懸け」は即死した。

銃声をきいた村人たちはそこに殺到し、村を恐怖のどん底に
叩き込んだ悪魔の死体を見つけた。袈裟懸けの体重は380キロ、
身長は2,7メートルもあった。胃袋からは犠牲者の残留物が確認され
人々は悲しみを新たにした。この悲惨な事件の後、六線沢の村人はひとり
またひとりと去り、最終的に集落は無人の地に帰した。


784 本当にあった怖い名無し chopin404@yahoo.co.jp 2009/05/07(木) 01:07:05 ID:NyE2Ptrk0
初の書き込みです
オカ板ではいろんな話を聞かせていただきました。
私は霊感が少しある方なんですが、一昨日の体験を話させていただきます。

浅虫ホワイトハウスはご存じですか?
青森にある全国的にも有名なスポットらしいんですが、私は一昨日友達とそこに行ってきました。
怖がりで幽霊見えちゃうのって嫌なんですけど、怖い話とかオカルトが好きで…。

浅虫ホワイトハウスっていうのは元は自動車?かなんかの整備屋さんだったらしいんです。
人がすまなっくなってから、幽霊がでるって噂が絶えなくて各地方から見に来るくらいの心霊スポットになったらしいんですよ。
私は青森在住で一度言ってみたいと思い、地元の子を誘って行ったんですよね。

ただ、今はいろんな人が訪れたせいと幾度とない越冬で建物が半壊してとても中に入れる状態じゃなかったんですが、三階の奥の部屋がやばいということで外から三階を見上げたんですよね。
そしたらたしかに何かいるんですよ。
友達は見えない人なのでおどかすのもなんだし黙っていようと思っていたら、友達が何を思ったか中にごり押しで入ろうとするんですよね。
さすがにまずいと思い止めようとして近づこうとしたら体が動かないんですよ。
でもそれは実は体が動かないんじゃなくて、腕、掴まれてたんですよね。
私としたことが、三階に気を取られて隣に気づかなくてorz

怖くなって、でも見えてるのばれたらそれも嫌だし、友達になんにもいないし帰ろうっていって、友達を引き返そうとしたんですよ。
そしたら、隣の子(私は見える人ですがはっきり見えるわけではなく性別は認識できなかった)が

またきてね

って言って手を話してくれました。
車に早足で戻って腕見ると真っ青…。
帰りによったローソンで友達にその話と手形見せたら、あんた中途半端に力あって大変だねって言われました。
長文駄文ごめんなさい。口下手なのであまりうまく説明できなかったですが以上です。


793 本当にあった怖い名無し sage 2009/05/07(木) 02:33:35 ID:IEdQatf70
幽霊そのものをみたことはないが、
俺はリア厨の頃不思議な体験をしたことがある。
だいたい夏休みともなると、その年頃でも
いつしか昼夜が逆転してくるものだが、ある日
日も跨がないうちに睡魔に襲われた。
 
…それからどれくらいの時間が経ったか。
「これはヤバイ!!」という意味不明の感覚に飛び起き、
なにも考えず、ただすぐに部屋の明かりをつけ、
怖いという感情だけが全身鳥肌という証拠を残し、
あるだけだった。

ゾォ…っとしながら時計をふと見ると
午前3時ちょうどをほんの少しだけまわっていた。
このまま寝るのはなぜか嫌だったので、飲み残しの
午後ティー(ミルク)で心を鎮め、
寧ろ寝ないで朝まで起きていようと決心。
既にちょっと睡眠も十分だったのでゲームをはじめた。


794 793 sage 2009/05/07(木) 02:34:37 ID:IEdQatf70
夏と言う事もあり、程なく夜が明け、徐々に恐怖も溶け、
カビ臭い座椅子に屁をぶちかます余裕も出た。大分明るくなったので
ふら~っと居間へ行くと、姉と母は既に起きていた。
朝の6時なのに?とも思ったが、どうも顔が暗く空気も重い…。
…隙を突き俺は夜中の不思議な感覚があったことを話し始めた。
居間は夏だというのにひんやりとしていた。すると、
姉からとんでもない言葉が出てきた。
「ラジオ聞いてたら壁から顔の形が迫ってきた」と。

…目を丸くして「えっ!?」というと
母が続けて「布団の上から誰かに這われた」と言う。いつもなら
アホなこといいなさんな!と一蹴するが、二人の
辛らつな顔と、自分自身の感覚が嘘ではないことを証明していた。

…じゃああの時間に感じたのは…そうだ、姉が夜中聞くラジオ、
オールナイトニッポンしかない。時刻的にもみんなほぼ同時だ。
きっと俺は見たり触れられたりで感じずに別の感覚で感じ取り、
キミの悪い恐怖を直感的に感じていたのかもしれない…。何かが
来ていたのは確実なのか、と思うと再び全身総毛立った…。

ふいに電話がなった。母と離婚した父の、すぐ上の姉からだった。
「マサちゃん(母)、連絡しようか迷ったけど昨日、Y男(父)死んだの」
…スーッと涙が流れた。


847 アパート(1/6) sage 2009/05/08(金) 01:08:50 ID:f5FSz8hc0
ちょっと流れを切って投下しますね。
彼女との同棲を始めることにしたので、不動産屋に紹介してもらい、
千葉県船橋市にある木造2階建てのアパートの1階部分の端っこの部屋に
入居することを決めた時の話です。

築15年の家だったのでそれほど状態は良くなかったものの、
付近の相場よりも家賃が1万円近く安かったし、
JRの駅から歩いて15分程度の場所ということもあり、
一目見て気に入って、特に説明も聞かずに契約してしまったんです。

ところが住み始めて2~3日経ったある晩に、
隣の部屋の住人がとてもうるさいことに気がつきました。
深夜1時頃になると突然複数の人間のボソボソとした話し声が始まって、
深夜3時頃までずっと続くんです。
最初はあまり気にならなかったんだけど、時々ドカッという大きな音がするので、
それがきっかけで目が覚めて、その後は話し声が気になって気になって。

話し声の感じからすると3~4人くらいはいるようなんだけど、
声は聞こえるのに言葉はまったく理解できないんです。
それで外国人かなぁと漠然と思い始めていたわけ。
男性の声の他に、時々女性の声も混じっているんだけど、
すごく陰鬱な雰囲気のボソボソした声で、
こんな時間に女性まで混じって何の話をしているんだろうという
好奇心を掻き立てられるんです。



848 アパート(2/6) sage 2009/05/08(金) 01:09:38 ID:f5FSz8hc0
ただ、不思議なことに必ず深夜1時頃から話し声が始まるのに、
入り口のドアを開けたり、鍵を開け閉めしたり、シャワーの音や、
室内の引き戸をずらす音がまったく聞こえず、
時間になると唐突に話し声が始まり、3時頃に唐突に静かになるんです。

これ以外の時間帯は生活感がまったく感じられないので、
「こいつら、いったいどこから沸いて出てくるんだろうね?」と
彼女と冗談で話したこともありました。

そんな生活が1ヶ月くらい続いていたんだけど、
さすがに寝不足になってきてイライラし始めたので、
不動産屋に注意してもらうことにしたんです。

翌朝、早速職場から不動産屋へ電話を掛けると、
部屋を案内してくれた女性社長が出ました。
この女性社長は声がアニメ声というか、ちょっと特徴のある声なので、
一度聞いたら聞き間違えようのない印象的な声なんです。
それで『あぁ、社長が出たんだな』とすぐにわかったんですね。



849 アパート(3/6) sage 2009/05/08(金) 01:12:54 ID:f5FSz8hc0
早速、深夜に大勢で話すのを止めて欲しいという件と、
ドカッという物音を立てるのを止めて欲しいという話を伝えたのですが、
「あぁ、そ、そうでしたか…。やっぱり気になりましたか…。」というような、
どうにも歯切れの悪い返事が返ってくるのです。
『やっぱりってどういうことだよ』と思いつつ、少し不愉快になりながらも、
とりあえず伝えたいことだけはきちんと伝えておくかと思い直しました。

それで「多分外国人の方だと思うんだけど、夜間はうるさくしないように、
伝えてもらえますか?」と話すと、取って付けた様に「そ、そうなんですよ。
なんだか外国からの留学生ということなんですけどね。
どうも日本のマナーとかが、まだわかっていないようで…。」という返事をもらい、
続けて「きちんと伝えておきますので…」ということだったので、
納得して電話を切ったんです。

その後、1週間程度は深夜になっても話し声が聞こえず、
奇妙な物音もしなくなったので平和になったなぁと喜んでいたんだけど、
2週間目に入った頃から再び話し声が始まって、
やはりドカッという物音で目が覚めたりするようになったんです。



850 アパート(4/6) sage 2009/05/08(金) 01:14:20 ID:f5FSz8hc0
それでも1ヶ月くらいは我慢していたんだけど、
気にしないようにすればするほど気になってしまうんですよね。
さらに良く聞いてみると話し声の人数が以前よりも増えているようなので、
ひょっとしたら不法滞在の外国人が隣の部屋に集まっているのかなと
思ったわけです。

そこで翌日の朝、職場からまた電話をかけたんです。
例の女性社長が対応に出てくれたんだけど、
「あぁ、また駄目でしたか…。それではこの後もう一度話をしてみますので…。」
ということだったので、「なんだか以前よりも人数が増えてるようなんだけど、
ひょっとして不法滞在の外国人が集まってるんじゃないですか?」と伝えて、
調べてもらうように話してから電話を切ったんです。

この日はたまたま彼女が体調不良で仕事を休み、
アパートで寝込んでいたんだけど、
午後3時頃になって唐突に隣の部屋の鍵をガチャっと開ける音がした後、
例の女性社長の声、それから少し小さめの声だったものの、
辛うじて男性とわかる声が聞こえたらしいんです。
何せ木造建築の家なので声や物音がある程度筒抜けになるんですよね。



851 アパート(5/6) sage 2009/05/08(金) 01:15:52 ID:f5FSz8hc0
彼女も最初から耳を澄ませていたわけではないようなんだけど、
インターフォンを押したり、ノックする音がまったく聞こえず、
いきなり外から女性社長を含めた二人の人間が隣の部屋へ入って来たようなので、
「あれ?」と気になったため、壁に耳を付けてその後の会話をついつい、
盗み聞きをしてしまったとのことでした。

社長:先日やっていただいた方法では、どうも1週間しか持たなかったようです。
男性:う~ん、困ったな。これほどしぶとく出てこられてしまうとね…。
社長:隣の方も不審に思われてるようなので、なんとかなりませんかね。
男性:でもこれ以上貼ってもあまり効果がねぇ。
社長:これって隣の住人とかに影響が出ないんですかね?
   以前よりも増えてるみたいなんですが。
男性:多分大丈夫だと思いますよ。こちら側にはガッチリ貼ってありますから。
   だけど完璧かどうかと言われるとね…。何せ相手が相手だからね…。

そこまで聞いて「効果?」「貼る?」という会話や、
「相手が相手」というにフレーズに嫌な予感がしたそうですが、
この後、読経が始まってしまって確信したそうです。
隣の部屋はヤバイということに…。



852 アパート(6/6) age 2009/05/08(金) 01:18:06 ID:f5FSz8hc0
彼女から即効で電話がかかってきて、
いきなり「荷物をまとめているから」と切羽詰った声で伝えられました。
あまりにおかしな雰囲気だったものの理由を話してくれないので、
心配になり会社を早退して帰宅。
事情を聞いて死ぬほど恐ろしくなり、
とりあえず一旦双方の自宅に重要な荷物を運んでから、
その日の夜はそれぞれの実家に退避。

引越し屋に依頼して、翌日完全に引っ越しましたよ。
結局なんだったのかよくわからなかったんだけど、
隣の部屋のどこかから、何か「この世の者ならざる者」が深夜になると
溢れ出てきている場所だったようです。


858 本当にあった怖い名無し sage 2009/05/08(金) 05:02:31 ID:F1xjmbG10
小学校低学年の時、カギッ子だったのでアパートの郵便受けで郵便物を回収→部屋へ、が日課だった。
ある日、いつものように郵便受けで手紙等を回収。
で、振り向いたらチンコ丸出しの高校生が立っていた!
「舐めて、犯してあげる」と言いながらじりじりと迫ってきたんだが、あまりのパニックに頭真っ白。
声すら出ずに壁際に追い詰められてしまった。もうどうしようもないと思った時、
アパートの前を通行人が通った。

薄暗いアパートだったし、通行人はこちらに気づいてなかったみたいなんだが、
私が助けを求めると思ったのか高校生は猛ダッシュで逃げていった。
子供心に「これは大人、特に母には言ったら大事になる」と思って怖くなり言えなかった。
恐ろしい事に数年後、恐らく同一人物である男に全く同じ状況で襲われかけた。
その頃は小学校3、4年生くらいになってたので、何とか知恵も回り叫んだら男は逃げた。

幸い、対人恐怖症や男性不信にならずにすんだけど、最初に襲われかけた時
「あの時、通行人が通らなかったら・・・」と思うと洒落にならない。


931 お人形の話 sage New! 2009/05/09(土) 02:18:01 ID:Z1VNYdy+0
1日目
川辺の道を行くうちに、川上から小さな舟が流れてきた。
緩やかな流れとともに来る無数の舟にはお雛様が乗っている。
「もうそんな季節なんだな」
街境の橋のたもとまで来ると、街側の川岸や橋の上では大勢の人々が
賑やかな笛や太鼓の音とともにお雛様を見送っていた。
一方、境の橋を渡った向こう岸の河原は人影疎らである。
立ち上る焔のそばに友人を見つけたのでそちらに行ってみる。
水の清めだけでは手の施しようがない者達をここで荼毘に付すのだという。
彼らは灰となってようやく、この川を下ることを許されるのだった。
「ブサイクなお雛様はここで焼くんだよ」…見た目で差別するのはどうか?と
問えば「心の有り様を形に表すものだから、この分別法が一番確実」という。
木箱の中を覗き見て、彼の論に同意することとなった。
私とて早々に退散したいところであったのだが、
怖気づいて逃げ出した助手の変わりに手伝う羽目になってしまった。
黙々と、箱から取り出した怪雛を彼に手渡し続けた。
焔の中に投じられていくそれらと目が合わぬよう、川向こうの賑わいに視線を送る。
作業は順調に進んだ。最後は仏壇のような大きな箱。貼られた金箔が剥がれて無残な様だ。
桐に金を貼るなんて…観音開きの扉を開けてみると、中は雛壇になっているではないか。
…目が合ってしまった。お雛様達がすでに鎮座していたから。


932 お人形の話 sage New! 2009/05/09(土) 02:18:54 ID:Z1VNYdy+0
その段飾りの、本来お内裏様とお雛様があるべき所には、人相の悪い爺さんと婆さんがいた。
高砂といわれる人形のカップルだ。それにしても意地悪そうだ。
3人官女は2人しか居ない。そっくりな顔の2人は背中合わせに寄り添っている。
あとで手にとって見たら完全にくっついていて離せなかった。まるでシャム双生児のようだ。
5人囃子と大臣と武官の姿はない。彼らが居たであろう場所には蝉の抜け殻のように着物だけがあった。
官女より下にお雛様がいる。豪華な衣装はため息が出そうだが、その上に乗っている頭は狒々のものだ。
人を馬鹿にしたような様子で鼻の下を伸ばしている。
サル面の女主人の両脇には狛犬の置物が置いてある。だがその一方は首がない。
そして、本来頂点にあるべきお内裏様はお道具よりも下、最下段に置かれていた。
御髪が禿げているので冠もずれてしまっている。その顔はブクブクと膨れ上がりまるで水死体だ。
衣装は翁よりも悪そうな生地。なぜか立ち雛状態なのだが、沓の高さが身長の3割を占めているように見える。
「これ作った人は病気だろう」
「作られた当初は、ごく普通の綺麗なものだった。でも持ち主の心を写してこうなった」
不快な一群を供養し終わる頃には、日も傾き西の空は赤々と染まっていた。
友に別れを告げ、一足先に家路についた。その日は夕食をとる気にもなれずそのまま寝てしまった。




952 お人形の話 sage New! 2009/05/09(土) 15:25:19 ID:Z1VNYdy+0
2日目
3日後、私は再び先日の道を辿っていた。祭りも終わり、川辺の道は静かだった。
橋のたもとで向こう岸をみると、未だ焔が立っている。只ならぬ様子を感じた私は足を速めた。
焚き火の前で友人が頭を抱えてしゃがみこんでいた。
「どうした」と問うた声に振り向いた顔はやつれて青白い。
「もえん」「なんだ?萌…」「燃えんのじゃ」
3日間寝ずに火を起こし続けたがどうしても灰にならないという…たしかにその人形は赤々と燃える火の中に
無傷で立っていた。よくある市松人形のようだが、異常に長い髪がその足元にどんよりとトグロを巻いている。
ぐったりしている彼に、背負い籠から昼食用の握り飯を取り出して与える。5個の握り飯はあっという間に消えた。
火掻き棒で真っ赤に熾った炭の山から人形を引き出してみる。先日燃やした人形と比べれば随分普通の顔立ちだ。
「なんだ別嬪さんじゃないか」「ぜんぜん別嬪じゃない。とにかくキモいんだ」
先日、最後に供養した雛の入っていた仏壇。その箱と雛壇も焚こうと解体したところ、壇の裏側に括り付けられていたという。
そのまま流すか、灰にしてから流すかの基準は彼に一任されているようだ。
「それじゃ、燃やしたことにして、このまま舟に乗せて流しておいたら」
「まだ祓えてない。昔、似たようなことをやって川下や海の人から末代まで呪われた人を知ってる」
『陸に住む身なのに蝦や水母みたいにされたことは許せない』そう呪われたそうだ。私は始めて聞いた。
私は軽はずみな提案をしてしまったことを彼と水に詫びた。
不安がる彼を励まし、お人形を抱き上げて調べていると彼のケータイがなった。
その場に正座して電話に出ている。誰か分からないが偉い人かららしい。
「…元の持ち主に返すまで帰って来るなって」


953 お人形の話 sage New! 2009/05/09(土) 15:28:24 ID:Z1VNYdy+0
その日の午後、私たちは駅に居た。人形の持ち主が住む大きな街までは、夜行列車でしか行けないのだ。
友人は、リードで繋いだ黒猫を連れていた。普通の猫の倍ほどの体格がある。ヤマネコかなにかだろうか?
私の背負っている籠の中には、綿に包んだ例の人形が入っている。友人はそれを持つことが出来ないためだ。
いや、正確には私以外の人間が持ち上げようとすると鉛の塊のように重くなるというのだ。
お人形は何故か私を気に入ったらしかった。こうして、私は旅にも同行する羽目になってしまったわけだ。
私たちのために2両目中ほどの席が用意されていた。4人掛の向かい合わせの席である。
友人は進行方向に向かった窓辺、私はその反対側に座った。背負っていた籠を傍らの通路側の席に下ろす。
猫は友人の隣に丸まり、頭を主の膝に乗せてゴロゴロいっていた。
通路を挟んで隣の席には幼児を連れた若い夫婦が座った。
駅を出てしばらくすると、隣の席の子どもが愚図りはじめた。泣き声は次第に大きくなる。
夫婦は懸命に諭しあやしたが子どもは泣き止まない。心配した近くの席の老婦人が飴玉を握らせてやっていたが
まだグズグズいっていた。
友人が「何とかならんのか」と視線を送ってくる。猫はというと、不審そうに子どもと私の籠を代わる代わる見つめていた。
人形の入っているその籠を窓側の席に押しやり、自分が通路側に移ってみると、子どもはピタリと泣き止んだ。
今度は向かいの席に籠を置かれた友人の方が泣きそうな顔をしていたが、見なかったことにした。
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